◆約1万件の調査で3087億円の申告漏れ
国税庁によると、平成25事務年度
(25年7月~26年6月)に実施された
相続税の実地調査件数は1万1909件で、
このうち9809件に申告漏れ等の非違がありました。
その申告漏れ課税価格は
3087億円(1件当たり2592万円)で、
追徴税額(加算税含む)は
539億円(1件当たり452万円)となっています。
申告漏れがあった相続財産は、現金・預貯金等が
1189億円(構成比39.2%)で
最も多く、
次いで土地412億円(同13.6%)、
有価証券355億円(同11.7%)と続いています。
来年から相続税の基礎控除額が
「3千万円+600万円×法定相続人数」に
引下げられるため、
申告・納税が必要になる方が
増加すると思われますが、
申告漏れがないようにしましょう。
◆相続税の課税対象となる財産は
相続税は、相続等によって取得した財産価額
(相続時精算課税を適用した贈与財産を含む)から
借金などの債務や葬式費用を差し引いた金額が
基礎控除額を超える場合に、
申告をする必要があります。
申告期限は、被相続人が亡くなったことを
知った日の翌日から10ヵ月以内です。
なお、相続税の課税対象となる財産は、
被相続人が所有していた現金や土地などのほか、
著作権や特許権など金銭に見積もることができる
全ての財産です。
また、被相続人が亡くなったことで
支払われる生命保険金
(被相続人が保険料を負担した部分)や
退職金、相続開始前3年以内に贈与を
受けた財産も課税対象となります。
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