◆事業主が行う必要がある手続きは
今年から個人型確定拠出年金
(愛称:iDeCo)の加入対象の拡大により、
基本的に60歳未満の全ての方が
利用できるようになりましたが、
国民年金基金連合会によると、
29年1月時点の加入者数は
33万1585人となり、
前月(28年12月時点)から
2万5271人増加しました。
関心を持つ方も増えていますが、
会社員など厚生年金保険の
被保険者が加入する場合は、
加入申請の際に勤務先から事業主証明書
(事業所登録申請書兼第2号加入者に
係る事業主の証明書)を発行して
もらう必要があります。
そのため、事業主は従業員が
iDeCoに加入する場合、
事業所登録の申請
(既に事業所登録番号を
保有している場合は不要)
と企業年金の導入状況や
加入資格の有無等の証明書を
加入希望者に発行します
(事業主証明書の様式は
加入希望者が受付金融機関から取り寄せます)。
◆掛金の納付方法による源泉徴収や年末調整
また、掛金の納付方法には、
給与天引きを行い事業主が
指定した口座からの口座振替により納付する
「事業主払込」と、
加入者本人名義の口座からの
口座振替により納付する
「個人払込」があります。
掛金は、小規模企業共済等掛金として
全額所得控除の対象となるため、
加入者が「事業主払込」を
選択している場合は、
加入者の給与から掛金額を控除した上で、
給与等の源泉徴収税額を算出します。
一方、「個人払込」を選択している場合は、
加入者に対して
「小規模企業共済等掛金払込証明書」が
送られてくるため、
年末調整の際に控除します。
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