現在、日経平均株価が1万7千円台を回復し、
株高が続いています。
◆特定口座とNISA口座の取扱い
今年から上場株式等の配当・譲渡益等に対する
課税は20%になるとともに、
NISA(少額投資非課税制度)がスタートしました。
特定口座(源泉徴収あり)を利用している場合、
上場株式等の売却で得た譲渡益や
受け入れた配当の申告は原則、必要ありません。
ただし、譲渡損失の繰越控除や、
複数の口座間で損益通算する場合には、
確定申告をする必要があります。
一方、NISA口座の場合は、
譲渡益や配当などが非課税となりますが、
損失についてはないものとされるため、
譲渡損失の繰越控除や他の口座との
損益通算は適用できません。
なお、NISA口座では、年間100万円を上限に
上場株式や株式投信等を購入できますが、
利用しなかった非課税投資枠を
翌年以降に繰り越すことはできません。
◆特定口座で確定申告をする場合の注意点
特定口座(源泉徴収あり)で申告しない場合は、
譲渡益等がいくらであっても問題ありませんが、
繰越控除の適用などで確定申告をした場合は、
譲渡益等が「合計所得金額」に含まれるため、
配偶者控除や扶養控除などに
影響が出る可能性があります。
例えば、控除対象配偶者が
今年の譲渡益50万円から繰り越している
損失40万円を控除するため確定申告した場合、
渡益は10万円になりますが、
合計所得金額には控除前の50万円が加算されるため、
配偶者控除(合計所得38万円以下)は
適用できなくなります。
なお、配偶者特別控除
(合計所得金額38万円超76万円未満)は
適用できます。
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