2016年11月14日月曜日

相続税の調査状況と申告の基礎



◆申告漏れ財産は「現金・預貯金」が最多
 




国税庁が公表した




平成27事務年度における




相続税の調査状況によると、




25年に発生した相続を中心に




11935件の実地調査が行われ、




そのうち9761件に申告漏れ等の非違がありました。





その申告漏れ課税価格は3004億円




(1件当たり2517万円)で、




追徴税額は583億円(1件当たり489万円)




となっています。





申告漏れがあった相続財産は、




現金・預貯金等が1036億円




(構成比35.2%)で最も多く、




次いで土地410億円(同13.9%)、




有価証券364億円(同12.4%)、




と続いています。





◆相続税の課税対象となる財産などは




相続税は、




相続等によって取得した財産価額から




借金などの債務や葬式費用を差し引いた金額が




基礎控除額(3千万円+600万円×法定相続人数)を




超える場合、申告が必要となります。




申告期限は、




被相続人が亡くなったことを知った日の




翌日から10ヵ月以内です。





課税対象となる主な財産は、




*被相続人が所有していた金銭に




見積もることができる全ての財産、





*被相続人が亡くなったことで支払われる




生命保険金(被相続人が負担した




保険料に対応する部分)や退職金、




*相続開始前3年以内に贈与を受けた財産、などです。





なお、申告漏れ財産では




現金・預貯金が最も高い割合となっていますが、




特に被相続人以外の名義による預金であっても、




単に名義が配偶者や子などになっているだけのものは




「名義預金」として被相続人の財産となりますので、




注意が必要です。













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